ある日の4人
ある日の4人


俊樹「おい!お前ら、ちょっと見ろよ!」
ひかり「何だよ朝からうるさいな…」
俊樹「いや、さっき昼寝してたら鳥が手紙を運んできてよ……」
「でもこんな海のど真ん中まで鳥が手紙を?」
ひかり「あんた夢でも見たんじゃないの」
俊樹「夢じゃねえ!ほら、これ見ろよ」
勇真「どれどれ……『宝島の向こうに』のメンバーの皆様へ」
「私たち宛て…」
勇真「私の名前はジン・ハーバー」
俊樹「どっかで聞いた名前に凄い響きが似てねえか…?」
勇真「今回、『宝島の向こうに』の宣伝ということで、皆様にお聞きしたい事があります。皆様は今回の冒険のキーワードといえば、何だと思いますか?……だって」
ひかり「う〜ん……あたしは、“宝”だな!それを見つけるために旅したわけだし、それが一番大事な鍵だろ!」
俊樹「俺はもちろん…」
ひかり「“飯”とか言うんでしょ?」
俊樹「違えよ!いつも俺が飯の事だけ考えてると思ったら間違いだからな!俺は、“事件”だ。冒険に事件はつきものだしな」
ひかり「たまには良い事言うんだな…明日は嵐じゃないの?」
俊樹「あ゛あ゛?」
ひかり「はい、泉は?」
「私は“手紙”ですね。これがきっかけで、旅が始まったんですから」
ひかり「はい、勇真」
勇真「僕は……」
「きゃああああ!」
勇真「どうしたの?」
「今食料庫に行ったら……食料が…無いんです…」
みんな「なんだって?!」

海賊「ふはははは!今頃気づいたか!てめえらがしゃべくってるうちに、食料は頂いたぜ!ったく、手紙に気を取られて俺達が侵入してるのに全然気づいてねえんだからな!」
勇真「まさかさっきのジン・ハーバーとかいう人からの手紙って…」
「この人たち?!」
海賊「そうだ。まあ、今更気づいても遅いがな。この食糧はありがたく頂くぜ。じゃあな!」

みんな「あ!待っ……」

………。

ひかり「ま、まあ食糧くらいならいっか…」
俊樹「ダメだ」
みんな「え?」
俊樹「食糧を盗むなんざ許せるわけねえだろ!ぶっつぶす!」
「だ、大丈夫です。こんな事もあろうかと、別の所にも食料を少し隠してましたから…って、無い!」

みんな「ええー?!」
ひかり「しょうがない。行くかあ」
俊樹「おっし!食べ物の恨みを思い知らせてやるぜ!」
勇真「じゃ、じゃあみんな、戦いの始まりだね!行くぞー!」
みんな「おー!!」

こうして勇真たちは戦いに赴くのであった。